「研究します」「検討します」「披瀝」

議員になって戸惑ったことの一つに、独特の議会用語のようなものがあります。

■「研究」「検討」
議会の発言が一般の会社等の会議と違うのは、公の発言として、
一字一句が「議事録」に残ってしまうとのことです。
だからこそ、議員も行政側も、発言にはとても慎重になります。

特に行政側の答弁=市の答弁なので、不用意に「できます!」「やります!」とは言えないという事情があります。
そのため、議員からしたら、モヤモヤする答弁とならざるを得ないようです。。

特に、行政(市の職員・理事者)側の回答である答弁を聞くときには、
一般の認識のまま受け取ってはいけない言葉がありました。
それは「研究します」と「検討します」というワードです。

提案に対して「研究します」ということは、「現時点でやるつもりはありません、検討できません」と読み替えて、
「検討します」ということは、「やれるかどうかを考える場にあげます」と読み替えないといけません。

なので、まずは「検討します」という言葉を引き出すために、私たち議員は様々な角度から攻めるわけです。
それも、一回の提案で「検討」まで引き出せるのはごく稀なので、
何度も何度も提案していくことになります。
(一般的には、議会は「乗り切るもの」と考える行政職員も多いとか・・)

喉元過ぎれば・・・と思われないように、手を変え品を変え、
しつこいと言われるぐらいまで、実現まで追いかけていきたいと思います。

■「披瀝(ひれき)」
また、一般質問を見ていると多様される言葉に「披瀝(ひれき)」があります。
意味は「心の中にある考え・気持ち・信念などを、包み隠すことなく打ち明けること」です。
議員が提案したり、見解を述べた時に、「先ほど議員ご披瀝の・・・」等と言われます。

似た言葉に「披露(ひろう)」がありますが、これは手紙・文書などを開いて人に見せることから、
広く人に知らせることや世間一般に発表することも意味するようです。

議員の想いや考えが入っていることなので、ただ公開するのではない、
「披瀝」という言葉を使っているようです。

こういった言葉にも気を付けて見ると、一般質問も意外と面白いかもしれません!

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小平市議会 議会中継

<過去3回の一般質問の内容は下記からご覧いただけます>

■6月議会
雇用・就労市民の雇用確保と一人ひとりに合った多様な働き方の実現を
地域猫  :動物と人が共生できる地域づくりを目指して

■9月議会
外国人  :多文化共生のために、誰一人取り残さない情報提供を
宿泊学習 :子どもたちのかけがえのない体験の機会を守るために1
プール  :子どもたちのかけがえのない体験の機会を守るために2

■12月議会
ふるさと納税ふるさと納税・企業誘致で積極的な自主財源の確保を1
企業誘致  :ふるさと納税・企業誘致で積極的な自主財源の確保を2
観光まちづくり:市民が住み続けたいと思える観光まちづくりを