市の決算審査ってどうやるの?

小平市の決算の審議は下記のように進められます。

一般会計審査:一般会計の各部門ごとに担当部長・課長・課長補佐が来て議員からの質疑に答えます。
→これを3日間、朝から夜まで(遅いときは深夜まで)行います(3部局×3日間)
→1問について2回まで再質問できます
総括質疑:3日目の最後に、市長・教育長に直接質問をする「総括質疑」を会派ごとに行います。
採決:3日間の質疑から、決算が適切だったかの判断を行い、決算に対する賛否を表明します。

特別会計審査・採決:1日で保険事業・下水道事業会計についても質疑・採決をします。

令和2年度については質疑から下記のようなことがわかりました。
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◇企画政策部
・ふるさと納税:納税された入ってきたお金が570万円に対して、
市民が他の自治体にふるさと納税した額が4億円以上。
特別給付金辞退の金額を入れてもこの赤字であったことが判明。

・コロナ禍にも関わらず、緊急時の為に貯めている分から切り崩したのが、たったの2800万円。
これでコロナ禍で苦しむ市民の為にお金を使ったといえるのか。

◇総務部
・国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を庁舎エレベーター工事に使用。
予算の時にも問題になりましたが、市から「適切であった」との回答があった。
今まさに工事をしていますが、本当に適切な使い方だったのでしょうか。。
・防犯カメラの補助率が他市より低い。付けられた自治会はR2で1つだけ。

◇地域振興部
・就労支援に関する取組がほとんどなかった。就労情報提供ですら、例年の30%ほど。
コロナ禍の就職難でも市の就労支援へのやる気の無さが露呈。
・国指定史跡となった鈴木遺跡のPRが不十分。担当課としても「十分ではなかった」との認識があった。

◇子ども家庭部
・R2の待機児童数、小平市は都内ワースト3位。翌R3にはワースト1位となってしまった。

◇健康福祉部
・ワクチン接種体制の準備について、担当課の評価は「がんばった」の一言。
その準備を受けた翌R3では、予約が取れない、集団接種会場が少ないといったご批判にも繋がった。

◇都市開発部
・倒壊の危険のあるブロック塀、令和2年度末で1000件ほどあると市として把握しているのに、調査は行われていなかった。

◇教育部
・タブレット端末の導入、持ち帰りの基準等の策定の遅れ。
R2中に持ち帰りの基準策定や同意書といった、家庭使用に向けての具体的な準備は進んでいなかった。
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コロナ禍の混乱の中とはいえ、緊急事態に合わせた対応が出来ていないことが判明。
会派としては「反対」の立場を表明しました。

次回の本会議で詳細な反対理由を伝える「討論」ということを行い、
その後、全議員の賛否を問い、議会としての判断をします。

令和4年度の予算審議が今後予定されているので、改善がされているか、
厳しい目でチェックをしていきたいと思います。