本会議 一般質問①小規模公園をはじめとする市内公園のコンセプトを持った活用を

3月議会は下記の2件について一般質問を行いました。
■小規模公園をはじめとする市内公園のコンセプトをもった活用を
■外国にルーツがある住民と日本人とが共生できる社会実現に向けて

小規模公園については、市民の方々から多くのご要望のお声を聞くものですが
なかなか市として活用が出来ていない!もったいない!ということで今回取り上げました。

 

まず現状把握を。
2024.1現在、市内公園数は321公園で、そのうち500㎡(テニスコート2面分)未満は189公園。
維持管理費用としては概ね3億1000万円ほどで、利用実績の把握はできていないとのこと。

けっこうな金額がかかっていながら、実際に誰も使っているのを見ないような公園も多くあります。
それは防犯上も危険であり、また市民の貴重な財産ですので、量の適正化も考えていかなければならない。

・・・ということで、今回提案したのは下記です。

①コストをかけずに公園の特徴の明確化とPRを行うこと
実は小平市は「PARKFUL」という公園情報アプリを利用して情報発信をしています。
でもこれが気付かれていない・・・!
鉄棒がある公園は?乳幼児向けの遊具はどこに?等
いろいろな条件で検索できたり、市としても各公園のコンセプトを明確化できるツールです。

 

たくさん活用できれば子育てしやすい街の魅力の一つにもなりうる企画なので
保育園・幼稚園へのPR含めて周知をして
小平市としても公園管理ツールとしてより活用すべきと提言しました。

②管理において市民の皆さんのお力を借りること
現状数名の職員が300以上の公園を管理し、定期パトロールをしていますが
これではタイムリーな状況把握ができない!
だからこそ始まったLINEの活用。現在公園の不具合等の通報はできるようになっています。

こういった仕組みを活用して、気づいた市民の皆さんから情報を取れるように。
近隣の方が気にしてくだされば、公園を見守る人も増えていきます。

また武蔵野市さんでやっているような「公園カルテ」を小平市でも導入し
この公園の主な利用者層・特徴・植えている植物・管理状況等を
見える化していくことも、今後の公園の使い方を考える上で重要と指摘いたしました。

③禁止事項の緩和
条例では、禁止事項として「他人に迷惑を及ぼす行為をすること」(小平市公園条例7条8項)とあり
少しでもクレームが入ればそれは「禁止事項」として看板が立てられて
結局禁止のことばかりで公園が使えなくなってしまいます。
各公園での禁止事項を時間や利用状況によって「緩和」して使いやすくすることを提案しました。

④公園を市民が活用しやすくすること
ちょっとしたイベントでも活用したいけど、申請書を市役所に持っていって申請手続きをしなければならないので
結局利用をあきらめてしまう方もいると聞いています。

そこで先進市(兵庫県芦屋市等)では「公園レンタル」制度を始めたり
オンラインでの申請手続きができるようにしています。
活用のハードルを少しでも下げることを要望しました。

⑤インクルーシブ公園や室内公園、移動の遊び場企画等
利用率を上げるための工夫も重要です。
例えば、以前豊島区に視察にお伺いした「としまキッズパーク」のようなインクルーシブ遊具の設置、
近隣市にあるような、既存施設を活用した全天候型の室内の遊び場の整備、
墨田区にあるような遊ぶ道具を積んで定期的に各公園をまわる移動式の遊び場等。

特に子育て世帯の様々なニーズの声を聞いた企画を積極的に実施すべきと要望しました。

 

市民にとって身近であるけれど、もっと利用してもらうためには、小平市としての努力が重要です。
億単位の維持管理費を使うからには、市としての意思をもって運営をしてほしいと、引き続き訴えてまいります。

*早速 小平市公式LINEでも「PARKFUL」の広報をしていただきました!