本会議 一般質問② 誰もが働きやすい環境整備のために

2022年9月議会では2問の一般質問を行いました。
1問目は「西武新宿線の鉄道立体化実現に向けた具体的な取組を」
2問目は「誰もが働きやすい環境整備のために」です。

今回は特に、子育て中の方々の働きやすさと、若者の働きやすさに焦点を当てて質問しました。
まず、子育て中の方々が、子育てをしながらでも働きやすい環境のために。

小平市はつい最近まで待機児童数が都内ワースト1位でしたが
緊急対策を行い、直近の令和4年4月現在での待機児童数は3名。
来年度以降も待機児童数は解消に向かう見込みとのこと。

そうであれば、今まで待機児童数が多いことを理由にしてきた保育の要件緩和も
同時に考えていくべきと質問しました。

まず市民の方からご相談を受けて知った要件が
転職は退職日から1日もあけないで次の転職先に移ること」という規定。
私もカウンセラーとして転職相談を何件も受けてきましたが、有給が残っている人ならまだしも
退職日と入社日を1日も間を空けないよう調整するのは、相当厳しい規定とわかります。

また、両親の介護等で休職をして実家に子どもを連れて帰ることになった方から。
介護休職であるなら、1ヶ月に1回は保育園に登園させるために帰ってくるように言われたとのこと。
わざわざ1回登園のために、1ヶ月に1回は帰らなければならないとは。

また、未だに家や職場から遠い保育園に預けているため
毎日の送り迎えが大変というご家庭は多くあります。

待機児童数が減ってきました!というだけでなく、
預けやすい環境という視点での指標をもって考えていくべきと指摘・要望しました。

続いては若者が働きやすい環境のために
小平市は大学が多いため、人口推計を見ても20代前半の市民が多いという特殊な街です。
しかし、大学を卒業すると、多くの方が市外に出て行ってしまう・・
私の周りでも、一緒に地域活動を熱心にしていた学生が何人も就職を機に市外に引っ越してしまいました。
(下記の純移動率は、下に行くほど流出が多い、上に行くほど流入が多い)

この流出をどうにか食い止められないか。
せっかく小平市に住んで、小平市で活動をしてきた人財です。
ぜひ市内で引き続き活躍をしてほしい!

小平市の長期総合計画という、小平市の大きな方針を示す計画には
令和14年のありたい姿として
「進学等を機に小平に通学・転入した若者が、地域に愛着を持ち、
小平に住み続け、地域活動の担い手となっている姿」を掲げています。

しかし!それを具体化する、若者の定住を促す計画が無い・・・
市の答弁では、「様々な計画の中に含まれている・・・」と言いますが、
正直どの計画を見ても、この20代前半層のための施策が見当たりません。

市内から通える範囲に就職先が無いから、より近いところに引っ越してしまうのであれば
雇用創出策を考えるべきと、雇用創出の取組についても質問しましたが、
市の答弁は「求人数が多摩地域は少ないから、雇用創出は23区と比較して困難」との回答。

いや、それをどうにかしていくのが、雇用創出なんでしょ!と言いたくなる回答で驚きました。
そして、事業者支援=雇用創出なんだとの回答。事業者任せの答弁でした。

そうではなく、市の助成金で市内採用でお祝い金を出している自治体もあれば、
例えば川口市では「働きやすいまち川口」という学生向けパンフレットを制作。
市内の中小企業の若手社員インタビューや一日のお仕事をわかりやすく伝えています。
そういった、雇用を生んだり、学生の積極採用を促すような仕掛けをすべきと提案しました。

また、市内の複数の大学と市内企業を結びつける就職フェア・合同面接会や
市内企業へのインターンシップの実施支援など市として出来ることはあるはずです。

大学生のうちは多くある地域との繋がりが、就職をすると急になくなってしまう。
そうではなく、引き続き地域と繋がりながら働ける環境を
働く場としての小平市の魅力を、積極的に伝えていくべきです。

まずは市の就労支援に対しての姿勢を前向きに出来るよう
今後も諦めずに働きかけていきたいと思います。