視察 スマートシティたかまつ:香川県 高松市

所属する総務委員会での視察、2日目は香川県高松市へ。
高松市は平成28年にG7香川・高松情報通信大臣会合が行われたことを契機に
スマートシティ推進への取組みが、全国の自治体に先駆けて始まった自治体。
令和3年には「スーパーシティ構想」を国に提案。残念ながら採択とはならなかったものの
そこで検討したことを実装するために、国の補助金も活用しながら各種取組みを進めています。

今回いくつかの分野における主な取組みをご紹介いただきました。


①防災分野について
香川県の都市が海に近いという地形から水位・潮位センサーを設置。
現地に行かなくても状況をリアルタイムに災害対策本部で把握できるようになった。
また市民向け「たかまつセーフティマップ」でも災害情報を配信

②観光分野について
レンタサイクルから利用者属性や利用状況のデータを収集。
集めたデータを観光施策に活用。

③協議会(産官学)の連携
157社(団体)が参加する協議会にて、農業分野や交通事故対策における取組を実証実験。
実装までは至っていないが、各分野での民間との連携が進んでいる。
(実証実験予算として300万円取っているのも驚き)

④高松DAPPY
庁内公募で選ばれた意欲的な若手・中堅職員で構成するデジタル特命チーム。
一部デジタル課と兼務をして、政策提言の事業化に繋がっている。

他にも様々な挑戦をされていて、さすが国への提案をする自治体だなという印象でした。
そして印象的だったのは「不採択になっても、計画したことはやる!」という意欲。
国への提案に際しては、アドバイザーも委嘱して本格的に行ったとのこと。

まずは国や都にも手をなかなか上げない小平市の姿勢の改善と
その中にいる意欲的な職員のモチベーション向上の仕組みづくりが重要と気付かされました。

視察の最終日は海を渡って兵庫県加西市へ行きます。

スマートシティとは(内閣府HP)
グローバルな諸課題や都市や地域の抱えるローカルな諸課題の解決、また新たな価値の創出を目指して、ICT 等の新技術や官民各種のデータを有効に活用した各種分野におけるマネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、社会、経済、環境の側面から、現在および将来にわたって、人々(住民、企業、訪問者)により良いサービスや生活の質を提供する都市または地域

スーパーシティ構想(内閣府HP)
・以下のような領域(少なくとも5領域以上など)を広くカバーし、生活全般にまたがる。
①移動、②物流、③支払い、④行政、⑤医療・介護、⑥教育、⑦エネルギー・水、⑧環境・ゴミ、⑨防犯、⑩防災・安全
・2030年頃に実現される未来社会での生活を加速実現する
― 域内は自動走行のみ、現金取扱い・紙書類なしなど
・住民が参画し、住民目線でより良い未来社会の実現がなされるよう、ネットワークを最大限に利用する