視察 外部人材活用:岡山県 岡山市
所属する総務委員会での視察、初日は岡山県岡山市へ。
多様化する市民ニーズ、少子高齢化による財政的な厳しさ等、自治体が直面している課題は多くあります。
その中でよく言われる解決策の一つが「外部人材の活用」です。
民間企業で働いてきた身からすると違和感のある言葉ですが
行政の世界は民間と違うことばかりで、たしかに「民間」の外部の目を入れることは重要です。
私も今まで様々な場面で「外部人材活用」を提案してきましたが、いつも財政的理由や
最適な人物を見つけることが困難などの理由でよい答弁はなく。
しかし、今回の視察で一つの可能性を学びました。
それは、短時間の兼業・副業人材の活用です。
岡山市では下記のような分野に月20時間の短時間勤務で助言・提案をする人材を委嘱しているとのこと。
また委嘱にあたっては人材会社へ委託をして専門人材を確保しているそうです。
(報奨金の思ったより安価でボランティア精神で引き受けてくださる方が多い模様)
【主な外部人材活用分野】
■DX・デジタル活用
■脱炭素
■広報(動画・チラシ・WEBサイト)
■データ利活用 等
特に広報は「広報クリニック」ということで、各部門で作ったチラシを実際に見てもらい
改善点などのアドバイスをもらえる取組みが好評なようです。
DX(デジタル活用)においても、業者と対等に話すためのアドバイスや
仕様書作成のアドバイス等、なかなか行政職員では出来ない部分を補完。
効果としては、もちろん施策の専門性・実行性の向上もあるようですが
加えて職員の意識改革や知識向上にも役立っているとのこと。
また印象的だったのは「委託」との違い。
委託は実際に手を動かしてやってもらいたいことを依頼することですが
今回の外部人材には、助言や提案をもらうので、担当課としても課題を整理して
どの部分を助けてほしいのか、業務を見直すことにもつながるようです。
人手が足りない、時間も足りない中で、こういった工夫があると
業務の質の向上がされることを改めて学びました。
また仲介する人材会社の役割が大きいこともわかったので、次はこちら側の話も聞いてみたいと思います。
明日は香川県高松市で「スマートシティたかまつ」について学びます。