会派要望をしました:自閉症・情緒障害の固定学級について
昨日会派にて、「自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)に関しての要望書」を
市長・教育長に提出いたしました。
小平市には、自閉症・情緒障害の児童・生徒が通うことができる固定学級が1つもありません。
自閉症とは、他人との社会的関係の形成の困難さや
言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものにこだわる
といったことを特徴とする発達の障がいと言われています。
また情緒障害とは、状況に合わない感情・気分が持続、
不適切な行動が引き起こされ、それらを自分の意志ではコントロールできないという特徴のある障がいです。
こういった困難さを抱えた児童・生徒が集団の中で生活をすることは本人にもかなりの負担があり、
教員側もたくさんの子どもたちを担当する中で、その子に合わせた指導というのは難しい現状があります。
「通級」といって、基本的には通常学級にいて、一部の時間だけ「特別支援教室」に行くという指導もありますが、
現場ではたったの週2時間が限度になっているということです。
残りの時間は集団生活での我慢状態。これでは学校に行きたくないと思ってしまう子も出てきて当然です。
この「通級」に対して、毎日特別支援教室に通うのが「固定学級」です。
固定学級であれば、その学級の先生がいて、その子の特性や状況を把握し適切な指導が可能です。
多摩26市の中で自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)の設置が無い市は、小平市を含めて7市のみ。
19校も小学校がある小平市にも関わらず・・・1校も無い。
以前、不登校の生徒が通う「あゆみ教室」の訪問時にも話を聞きましたが、
集団生活が苦手で学校に行けなくなってしまう子も増えている状況があります。
一人ひとりに合った教育を受ける権利が子どもたちにはあります。
また私たちには、子どもたちに教育を受けさせる義務があります。
多様な子どもたちにとっての選択肢が増えることを、今後も要望し続けていきたいと思います。