地域猫って?
回の一般質問でも取り上げた「地域猫」とはいったいどのような猫なのか?
いわゆる野良猫とは何が違うのか?を書いてみます。
一言で言うと、「地域で適正に管理されている猫」のことです。
もともとは野良猫だった猫に「不妊去勢手術」をして、これ以上増えないようにした上で、
その一代限りになった猫を地域で見守って適正に育てていく活動です。
この「不妊去勢手術をして」というのが重要で、猫は繁殖力が強く1年間で1匹→50匹に増える可能性もあります。
そのため、これ以上増えないようにしたうえでの管理が必要です。
この不妊去勢手術をしてから地域に戻すことを「TNR活動」といいます。
T:Trap 捕まえて
N:Neuter 手術をして
R:Return もとの場所に戻して管理する
では、手術をした猫としていない猫をどうやって見分けるのでしょうか?
不妊去勢手術をした猫は、基本的に「耳カット」をして何度も捕まることが無いようになっています。
カットした耳が桜の花びらに似た形になっているので、「さくら猫」と言われたりもします。
耳がカットされている野良猫は、手術済のもうこれ以上増えない猫(=地域猫)ですので、
あとは生涯を全うできるように、地域でエサをやったりトイレを作って見守っていくことが大切になります。
エサやりやトイレも周りの方の迷惑にならないように、地域の協力で適正にしていくことが重要です。
どうしても、猫に餌やりをするのはすべていけないことという認識が広がっていますが、
猫トラブルを根本的になくすためには、不妊去勢手術を進めることが大切です。
(エサが無くなっても猫が自然と減るわけではなく、ゴミをあさる等、次のトラブルにつながります)
まずは一人でも多くの方に「地域猫」について知っていただき、協力をいただきたいと思っています。
市でも今、地域猫の餌やりをする方向けの腕章作成、広報物作成、捕獲機レンタルの準備を進めていますので、
市民の皆さんのご理解・ご協力をお願いいたします!