視察:別居・離婚後の親子関係を考える地方議員の会で大阪・兵庫へ

昨日から「別居・離婚後の親子関係を考える地方議員の会」の視察で兵庫・大阪に来ています。

市内で実子連れ去りのご相談をいただき、一般質問で取り上げるにあたって
大阪府大東市の中村はるき議員にアドバイスをたくさんいただいたのですが
そのご縁で入会させていただいた超党派の地方議員の会で、メンバーの皆さんにお会いする初めての機会。

■一般質問した時のレポートはこちら
https://ishizu-haruka.com/archives/3941

今回の視察は兵庫県尼崎市と大阪府大東市の2つをまわるコースになっていて
私は仕事の都合で初日の尼崎の後の懇親会から参加。
とにかく所属議会も所属政党も年代も期数も全く違う皆さんとの意見交換は大変貴重な機会で
党派関係なく、同じテーマについて問題意識をもって活動されている皆さんとのお話は大変勉強になります。

特に別居・離婚後の親子関係についての課題は深刻だけれど
なかなか行政としての動きが取りにくい分野であるため、各議会での悩みも似ていたり
そこで様々な実績を出し、改善に向けて動く皆さんの取組に励まされたり、学びを得ました。

2日目は大阪府大東市へ。
大東市では「別居親の行事参加について」は必ず教育委員会に連絡を入れるフローを確立。
学校と教育委員会が相談し、接近禁止命令等が出ていない場合
こどもの意向を尊重し、どうすれば別居親も行事に参加できるかを考え工夫をしているとのこと。
(例えば参加時間帯をずらす、別室から見れるようにする等)
警察OBの教育アドバイザーやスクールカウンセラーも巻き込める体制をつくっていました。

さらに退園届をはじめとした各種書類は父・母双方の署名が必要な書式に変更。
一人の同居親の意向だけで退園や入園ができないような仕組みになっています。
これは小平市でも片方の親が知らない間に転園・退園してしまって、こどもの行方も分からなくなるという相談があったので
議会で提案しましたが、前向きな回答はなく。この事例をもとに改めて提案していきます。

共同親権の導入に向けた課題整理・研究も始まっているようで
国から言われるのをひたすら待つのではなく市独自でも問題意識をもっているところが素晴らしい。
そして議会からの提案に対しても真摯に向き合っている姿勢が見えました。

小平市でのご相談についても、こういった具体的な事例をもとに
他市で出来ているのに(予算もかからないのに)出来ないのはなぜかは突き詰めて考え
諦めることなく、一人でも多くの子どもたちが救われるように取り組もうと決意を新たにしました。

今回の視察でお世話になった皆さま
中村一夫会長をはじめとする別居・離婚後の親子関係を考える地方議員の会の皆さま
視察を企画してくださった西ふじ前議員、中村はるき議員、石井事務局長
本当にありがとうございました!
様々な素敵なご縁に感謝して、引き続き小平市でも頑張ります!

※そして帰りには大東市役所の最寄り駅前にあった末広公園に、たまたま気付いて立ち寄り。
インクルーシブ遊具が配置されていてこどもたちが楽しそうに遊んでいました。
駅前で様々なイベントが出来そうな広場があり、非常用貯水槽の説明もあって
駅前の空間をこのように使うまちづくりも学びになりました。

市役所までの道中、至るところにわかりやすい「避難誘導案内図」があるのも大事だなと。
実際に視察で現地に来ると、視察テーマ以外のこともとても学びになるんです。
市民会館もマスコットキャラクターがシンボルになっていました!