オンラインセミナー:電話リレーサービス
昨日は今井絵理子参議院議員の主催するオンラインセミナー「声を届ける”E”ミーティング」に参加させていただきました。
毎回様々なゲストの方がいらして、テーマに関する講義をしてくださいます。
今回は、7月1日から公的サービスとなった電話リレーサービスについてでした。
恥ずかしながら今回初めて内容を知りました。
このサービスは聴覚や発話に困難のある方と聴覚障害者等以外の者との会話を、
通訳オペレータが手話・文字と音声を通訳することにより電話で双方向につなぐサービスということで、
聴覚や発話に困難のある方が今まで使えなかった電話を使えるようになるという、画期的なサービスです。
メールやLINEといった文字での情報伝達が進んできましたが、
警察・消防といった緊急時の連絡や、直前の予定変更の連絡等、どうしても電話でなければできないことがあります。
そういった場合にも対応できるのが、このサービスです。
聴覚障害者の方は、手話か文字かを選ぶことができ、オペレーターが手話or文字を音声に変えて伝えます。
(手話を使えない方は文字チャットで伝えることが可能です。)
2013年からモデルプロジェクトとして始まっていたようなのですが、
2020年に「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が施行されたことによって
「公的サービス」として24時間、緊急通報も含めて利用できるようになりました。
通話料は、通常の電話代と同じで、別途通訳料がかかったりはしません。
素晴らしいサービスだと思いますが、現時点での課題もあるようで、
まず、聴覚障害者等以外の方にもこのサービスのことを知ってもらわないといけないこと。
制度はできても、理解が広がらなければ意味がありません。
実際にいたずら電話と勘違いされてしまうこともあるようです。
また、オペレーターとなる手話通訳士(者)の全国的不足も課題に挙がっていました。
職業としての手話通訳の待遇改善・地位向上は今後重要となってくるということがよくわかりました。
このサービスが聞こえる、聞こえないに関わらず、すべての人にとって当たり前のサービスとなるよう、
市にも広報を要望していきたいと思います。
■電話リレーサービスについての日本財団さんの詳しい案内はこちらから