本会議 一般質問①-2 西武新宿線の鉄道立体化実現に向けた具体的な取組を

2022年9月議会では2問の一般質問を行いました。
前回に引き続き「西武新宿線の鉄道立体化実現に向けた具体的な取組を」の後半レポートです。

今回の質問で明確になったのは、実現に向けた市の役割

①市民への事業に関する情報発信・共有
②関係機関及び沿線自治体との連携
③財源確保
④市民と一体となった将来のまちづくり検討や基本構想の策定
⑤関連する市道の整備など

後半では、③財源確保・①情報発信、④まちづくり検討について質問しました。
まずは財源確保について。
鉄道立体化事業は多額の費用がかかります。総事業費の約13%(50億~60億ぐらい)は市の負担になるので
これだけ進まないのは市が財政的に厳しいから二の足を踏んでいるのでは?と疑ってしまいます。
実際にそのようなお声もいただいているで確認しました。

結論として、事業決定をしたら基金をつくる等して財源確保することになるだろうとのこと。
他市を見ると、財源は都市計画税のみならず、余剰金等様々なものを充てていることも分かりました。
つまりお金がないから出来ないのではないことが明確になりました。

お金は決まれば用意する、西東京や事業者にも積極的な姿勢を示していく。
では小平市に足りないのは本当に「機運の醸成」というよく分からない点なのか??
謎のワード「機運の醸成」についても質問を行いました。

市は「機運の醸成とは、鉄道立体化も含めたまちづくりに対する市民意識の高まりを作り出すとともに
その具体化を図ることである」との認識ということでした。

やはり抽象的・・では具体的にどう市民意識を高めるかの提案をしました。

まずは認知度。
今の市の施策は、(目的)渋滞解消→(手段)鉄道立体化と知っている市民対象のものばかり。
そうではなくて、渋滞どうにかしたい!でもどうすればいいのか?という市民に
「鉄道立体化」という手段があると知ってもらうことが重要です。
例えば市報で特集する、市の様々なイベントで広報する等、知らない市民の目にも入らなければいけません。

そして、そもそも東京都で勉強したときにも「機運の醸成」が必要とは言われず
「まちづくり」が重要なんだとのお話がありました。

そこで今回提案したのが、協議会の設置です。
既に関心のある市民・地元の様々な団体のキーマンを集めて
「これからの小平市のまちづくりには鉄道立体化がどうしても必要!」
「鉄道立体化が実現しなければ、小平市のまちづくりは進まない!」という根拠を明確にする必要があります。

東京都からは「渋滞解消だけでなくプラスの事業効果」という趣旨のお話もありました。
これには、地域の困りごとと鉄道立体化の関係性を整理する場が求められます。

これからのポイントは「機運の醸成」ではなく「沿線のまちづくり」

具体的に、グリーンロードの安全確保・青梅街道の交通安全確保・333号線と一体の整備
今後の公共施設マネジメントの観点からの公共施設複合化等の地域の中長期的な課題は多くあります。

約18年間そのままにされてきたこの事業を進めるためにも、市が音頭をとって
一刻も早く協議会(または勉強会やワークショップ会)をつくり着手すべきと改めて強く要望をしました。

今年度中に外部委託コンサルによる調査と、オープンハウス等も行われる予定です。
動きが加速するように引き続き具体的な提案を続けてまいります。