本会議 一般質問② 緊急時に備えた高齢者の見守りは十分?

12月議会では下記2件の一般質問を行いました。

市民の声に応える公共空間の利活用を
(こどもたちの遊び場・公園・ごみ集積所跡地等)
■緊急時を想定した高齢者の見守りを

特に防災の部分で重要だけれど深い議論になっていないのが「避難行動要支援者」
「防災日本一のまち」を目指すにあたっては、一番支援が必要な人の対策を十分にできるか
そして対策に実効性をどれだけもたせることが出来るかだと私は考えているので質問をしました。

避難行動要支援者とは・・・
災害対策基本法によると「災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難な者であつて、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要するもの」となっている。

小平市では具体的に
①介護保険制度の要介護3から5までの認定を受けている方
②支援が必要な独り暮らし高齢者
③支援が必要な高齢者のみ世帯 のことを指します。

まず全体の把握の課題
この「避難行動要支援者(以下、要支援者)」が市内に何人いるかを質問しましたが、把握していないとの答弁。
ここはアンケートでもいいので、まず何人が支援が必要な人なのかを把握する努力をすべきと指摘しました。

次に個別計画策定の課題
現状、要支援者として名簿登録をしている人は2,539人。
しかし登録だけでは実効性がないので、個別避難計画を策定するのが自治体の努力義務になっていますが
個別避難計画の策定が出来ている人は【たったの25人(約1%)

さらにこの1年間で個別計画を新規に策定できた数は【0件】
加えてこの個別計画に沿った避難訓練をしてきた実績は【無し】
いつまでに、どの程度の個別計画を策定するという【目標値も無い】、今後も定めない。
これで支援が必要な市民の生命を守れるのでしょうか・・・

防災日本一を掲げる市長は「自助」を殊更に強調しますが、自助だけでは避難が難しい人の対応すらできていない。予算に限りがあるのなら、優先的に計画を立てるべき対象者のはずです。

市長にこれでいいのか?と聞きましたが、全く答えない・・・
この危機感の無さに唖然としました。

東京都も推奨しているような庁内プロジェクトチームなり専任の担当者なりをつけないと
何も進まないと具体的に指摘をしましたが、それも特にやらないとのことで。
これで本当に防災日本一などと言えるのか、甚だ疑問です。

個別計画が策定されている人口呼吸器をつけている市民の訓練は
早急に行うように最後に要望をしました。

ちなみに防災については・・・
以前、武蔵野市での先進事例として9月議会で提案をしていた簡易トイレの無料配布については
今回の議会で前向きな答弁が返ってきていましたので、これぐらいはやってほしいものです。
(私が質問した時には「やらない」と言って
他の議員が質問すると「検討する」となるのはどうにかしてほしいですが・・めげずに提案は続けます)