計画変更！中央エリア・小平第13小学校複合化
昨日全員協議会が開催され、公共施設整備の大幅な計画変更についての説明がありました。
小平市では公共施設マネジメントといって、老朽化する公共施設を
人口減少や財政状況も踏まえて計画的に管理・運営、また建替えや複合化等を行っていく方針がありますが
大きな計画変更を行うということでの説明があったので手元メモを基に報告します。
まず説明の主な変更内容は下記です。
小平市でも現在計画されているいくつかの大きな公共施設プロジェクトがあり
特に中央エリアという中央公民館・福祉会館・健康福祉事務センターの3つの施設を複合化して
広場整備等も併せてエリア一体的に再整備をする計画があります。
設計を世界的建築家として有名な隈研吾さんの事務所が行うことでも注目されています。
中央エリア整備（中央公民館・福祉会館・健康福祉事務センター複合化）は
4月の市長選挙の争点でもありましたし
議会でも何度も議論があり、様々な問題点も指摘されていました。
大きなものが費用面です。
当初目安ということで答弁があった金額は44憶円。
その後算定根拠は違うとは言え、次に示された目安は104憶円。
でもこれも決定ではなく「実施設計」が終わらないと正確な金額は出ないと言われていましたが
その間も市長は金額がいくらになってもやる！と言い
総額が出ない中で一部調査や整備に着工することになっていました。
物価高騰もあり、120億円まで費用が膨らむ可能性があるので
計画を見直し、場合によっては白紙にすることも検討すべきでは？という意見もあり
私も何度も議会では「金額上限を決めるべき、もっと予算かかるから総額出すまで整備開始しちゃダメ
見直しも含めて検討すべき」と懸念を伝えてきました。
今まで議会でも何度も指摘してきたレポートは下記より
小平市長選挙争点：公共施設（中央公民館・健康福祉事務センター・福祉会館）の再整備見直し
本会議 一般質問② 小平市の公共施設の在り方は？
3月議会で代表質問を行いました
そして今回発表された金額は【128億円】になる見込みとのこと。
これも上限金額ではなく、今後さらに増える可能性もある（インフレの影響等もあるため）。
市としても、これはさすがに費用がかかりすぎるため
予定していた「別棟」のカフェ建設（約5億円分）は中止する計画変更の説明でした。
あれだけ見直しすべきと言っていたのに、頑なに「必要だからやる！」と言い続けてきた結果がこれ。
どんなに懸念を伝えても、全く取り合ってもらえなかった結果が、この計画変更です。
さらに複合施設とは別に造る予定だった別棟5億円の削減しか行わず
予算のほとんどを使う複合施設の建物については大幅な変更は行わないとのこと。
その理由は「手戻りが発生する」ことと「敷地の事前整備にも着手している段階である」から。
だからあれほど、総額出る前に整備着手したら危険と言ったのに・・・
小平第十三小学校等複合化という小平第13小学校を地域センター等と複合化して
学校全体を建て替える計画に至っては無期限延期。
同時に行なっていた小平第11小学校の複合化建替えが完了した時点での財政状況を見て
開始時期を判断するということで・・
これまで13小地域の皆さんからの意見を聴取してきたのは何だったのか。
加えて、いつまでに13小の工事を延期するかのタイムリミットも決めていないという回答には驚愕しました。
私たちの会派からは提案としてパークサイト全体の見直しや
今後資金ショートがしないように具体的な金額ベースのシミュレーションをすることの提案もしましたが
どれもやる気は無い答弁。
今後の公共施設マネジメントとして「資金ショートはしないのか？」という質問に対しては
毎年度資金ショートしないようにしていくとの回答。
そうではなくて、中長期的で計画的にマネジメントするのが公共施設マネジメントのはずですが
その考え方が乏しいようで、この小平市の財政については大変危機感を覚える内容でした。
具体的な反省もない、今後の計画変更の再発防止の具体策も見えない
行き当たりばったりで議会の指摘も受け入れない、ということよくわかりました。
議会に説明の無いまま、実施設計も大幅変更できない状況まできてしまった上に、
提案も受け入れる気がないとなると議員としてできることは本当に限られてしまうのですが・・・
この中でも少しでも財政上の影響が少なくなる方法や
ただの先送りではなく将来にツケを回さないためにどうすればいいか等
（聞いてもらえるかの懸念はありますが）できることを探して実行していきます。
もちろん議会では引き続き訴えを続けてまいります。
全員協議会の内容は現在動画準備中です。
私たちの会派からは代表で伊藤 央議員が質疑していますので、アップされ次第ぜひご覧ください。
詳細は小平市HPでご確認ください
