本会議 一般質問①-1 西武新宿線の鉄道立体化実現に向けた具体的な取組を

2022年9月議会では2問の一般質問を行いました。
まずは「西武新宿線の鉄道立体化実現に向けた具体的な取組を」

西武新宿線の踏切問題は小平市内で深刻な課題です。
昭和病院のすぐ横の踏切では緊急車両が立ち往生
花小金井駅周辺では踏切渋滞でバスも定刻より20分遅れることも日常茶飯事。
狭い踏切の安全確保の課題も多く、線路で分断されていることでの不便さの声を多くいただきます。

その解決方法の一つが「鉄道立体化」です。
鉄道と道路を立体的(高架にするか地下にするか)に整備するという手法です。
この鉄道立体化の事業は、東京都が事業認可をする都の事業(国は採択)です。

JR中央線や、西武線の一部でもこの立体化は進んできており、
小平市内では西武新宿線の「田無駅~花小金井駅」間が
鉄道立体化の「検討対象区間」として、検討をしましょうという対象には入ったものの、それから約18年・・・・
次の事業するための具体的な調査をして準備をしましょうという「事業候補区間」に進めないまま。

今までも何度となく議会で取り上げられてきましたが、
市長答弁では「機運の醸成がまだできていない」という回答ばかり。
機運の醸成って一体何だ??具体的に何をすべきなんだ??ということで
視察・勉強会で学んできたことを基に質問をいたしました。
(東京都での勉強会東村山市視察のレポートもご覧ください)。

まず今回の質問で明確になったのは、実現に向けた市の役割。

①市民への事業に関する情報発信・共有
②関係機関及び沿線自治体との連携
③財源確保
④市民と一体となった将来のまちづくり検討や基本構想の策定
⑤関連する市道の整備など

そして今までなぜ「検討対象区間」にとどまっていたかについての市の見解は
沿線(小平市・西東京市)でまちづくりの取組時期が一致してこなかったからとのことでした。
上記市の役割の②関係機関及び沿線自治体との連携の部分です。

では、どうしたら一致するのか、永遠に一致しないのではないか・・
区間が小平市だけで完結せず、複数の自治体にまたがる区間の立体化は
その中でもリーダーシップをとる自治体が牽引して、
他の自治体がそれについていかざるを得ない状況にしているところもある様子。
小平市が西東京市さんを引っ張って、どうしてもやる!という姿勢を見せることが重要と提言しました。

事務レベルでのやりとりも重要ですが、最後はトップ同士。
市長にも西東京市の市長へ訴えてほしいと伝えました。
(市長も頷いてくださってたので、ぜひ実行に移して頂きたい!)

そしてもう一つの関係機関である「鉄道事業者」さん。
今回は西武鉄道さんですが、こことのやり取りも大変重要。

というのも、事業費の約10%は鉄道事業者さんが負担することになっているからです。

東村山市さんにお話を聞いたところ、高架化した場合の高架下は
約85%は鉄道事業者さんの所有になるようで、そこで収益を生み出すことも可能。
テナントを入れたり、駐車場等の収入で、初期費用の約10%分はペイできるのではないか?
こういった具体的な話も市→西武鉄道さんに持ち掛けるべきと要望しました。

後半は、より具体的に市が今後取り組むべきことについて質問しましたのでレポートします!