令和3年度 小平市一般会計決算の審議 1日目
小平市では一般会計は3日間にわたって、特別会計が1日間で審議を行います。
今回、私は一般会計といって市政全般(保険事業・下水道事業会計以外)の審議を行いました。
2週間ほど前から毎日受験勉強のように資料を読み込み、審査の準備を行います。
令和3年度は、小平の将来像や進むべき方向性を示す、様々な計画の基本をつくる
「小平市第四次長期総合計画」の初年度であり、新市長になって最初の1年でもありました。
加えて、東京2020オリンピック・パラリンピックもあり、今後の小平市にとって重要な1年間でした。
私自身にとっても、議員になって最初の1年間であり、
議員になってから議会で承認した予算の執行が正しく行われたかのチェックをするのがこの決算です。
一般会計の歳入は830億1,862万円、歳出767億668万円で、実質収支は63億1,194万円と大幅に増となりました。
1日目は、主に企画政策部・総務部・市民部の審査になります。
下記は質疑を通してわかった主なことです。
<企画政策部>
・全部署合計で43億円もの不用額(予算でとったが使わなかったお金)が出ていた
しかし、各部署に6%を目標に経費を減らすように指示があった(6%の削減は必要だったのか)
・ふるさと納税は、実質5億2000万円の赤字。
クラファン以外の返礼品ありのふるさと納税の額は減少・・企画不足だったとの答弁
・R3に行うべきとしていた補助金見直しは内部で行っただけ、第三者委員会による検討はしていなかった
・自治体DXで市独自で行ったことは計画策定と研修程度?
DX推進について具体的な数値検証はしていない。気持ち・行動の変容があったという抽象的答弁・・
・緊急事態宣言時の市長の発信については広報課として「遅れた」真摯に受け止め反省しているとのこと。
<総務部>
・懲戒処分が行われるような職場環境があった→職員管理体制の杜撰さ
・R3の詐欺被害は67件、被害額は1億6700万円
・避難所マニュアルは17/28箇所しか作成が進まなかったが、順調との答弁。
・R3の水防訓練、消防団の司令官で市のトップである市長が来賓と勘違いし
当日自宅で過ごした件、市長無しでも滞りなく訓練ができたという市の答弁
・緊急事態宣言が発出されるとわかっていながら、土日は会議も発信も行わず
週明けの緊急事態宣言初日にやっと会議を開いて対応決定する姿勢
<市民部>
・R3は一部の企業(半導体関連)の業績好調による法人市民税の増
・消費生活相談は1172件で8割は助言で終わっている
全体として、市の危機管理意識があまりにも低いことに愕然としました。
発信・防災を大きな柱に掲げていた市長なのに、大変残念であり
この体制は早く見直さないと市民への影響が大きくなる、
いざというときに市民を守れないと危機感を大変強くしました。