活動報告

議会報告

本会議 一般質問②外国にルーツがある住民と日本人とが共生できる社会実現に向けて

3月議会は下記の2件について一般質問を行いました。
■小規模公園をはじめとする市内公園のコンセプトをもった活用を
■外国にルーツがある住民と日本人とが共生できる社会実現に向けて

小規模公園についてはこちらのレポートから
本会議 一般質問①小規模公園をはじめとする市内公園のコンセプトを持った活用を

2件目は「多文化共生施策」について。
12月議会では請願として多文化共生プランの策定を求める請願が可決されました。
筆頭紹介議員を務めさせていただいたレポートはこちら
その請願の今後、そしてプラン策定までの間でも喫緊の課題が多いと問題提起しました。

このテーマを議員として取り上げる人は本当に少ないんです。。
まず、票に繋がらないこと。だから議論が遅れているのではと思うことが多々あります。

 

次に、すぐに「外国人参政権認めるのか!」「外国人優遇するな」という
一部の過激な方々からの攻撃が少なからずあること。
(実際に「川口市」に視察に行った報告だけで多くのアンチコメントを頂戴しました💦)
そういった議論ではなく、現に市内に在住する同じ地域住民同士のトラブルにならないよう
言語や文化のハードルがあれば支援が必要では?という観点での質問をしました。

まず2024.2.1現在の市内在住外国人の数は5,758人、人口に占める割合は2.9%とのこと。
人数は増加傾向で今後の国の方針を見ても増える見込みになっています。
しかし、一方で小平市国際交流協会(以下KIFA)からのお知らせを
定期的に受け取っている外国人はたったの141人ということがわかりました。

そして小平市として市内在住外国人の実態把握アンケートはなされていません。
ここでは、とにかく早く「実態調査を行ってほしい」と要望しました。

ただやっと今回、庁内関係課、37課へ「外国人対応での課題は?」といった調査はしたとのこと。
そこで出てきたのはゴミ出しや社会保険、保育園の入園手続き等の仕組みやルールを伝えること。
支援する側の方々からも「多言語のゴミ分別アプリ」の希望はいただき、担当課に伝えていました。
また留学生の子たちと話しても「税金が難しい」「お知らせも読まない」とのこと。
たしかに、日本人でも難しくて読みにくいお知らせですね・・・

そして今回の大きな要望の1つ目、「日本語教育の充実」
ここに対する市の回答は「市として日本語教育の体制づくりを行う考えはない」とのこと・・・・
今地域で聞くのは、日本語を教える側がとにかく足りないと。
日本語を習いたい外国人の方が急増しているとの課題です。

実際に市内小・中学校のいわゆる「取り出し授業」と言われる日本語指導にあたっては
R3年度:指導者10人⇒学習者25人 R4年度:指導者13人⇒学習者36人
そしてR5年度は指導者11人に対して学習者40人!負担は増える一方です。

そこで今は「外国人向けの日本語教室」と「日本人向けの外国語教室」しかやっていないKIFAで
「日本人向けの日本語指導人材を育成する講座」をやってほしいと要望しました。
近隣他市では既にやっている自治体が多い状況で
小平市だけ人材不足になって他市にどんどん人材が流れる危険性を指摘いたしました。

もう1つの大きな要望は「外国人の防災」課題の改善。
地震が無い、台風が無い国出身の方々にとっては身近でない日本の災害。
防災訓練をやるといっても、そもそも危険性を知らないから必要性もわからない。
だからこそ、プッシュ型で防災について積極的に発信していくべきなんです。

日本で生まれ育つと、毎年避難訓練をして、起震車に乗って体験して
こうやって避難するんだというのが、自然と身に付きます。
そうではない人の立場になって、そういった方々の生命をどうしたら守れるか考えるべきです。

しかし市の回答は「立川防災館に外国人の方9人と行きました」と。
いいことですよ、いいことですが・・・・いやいやそれだけ???
(あとは東京都の防災ブックを公開してますと・・・)
危機感が足りないと強く指摘をいたしました。

最後に、外国人の方への情報発信の課題について。
以前の一般質問で、転入時に渡す資料にKIFAの案内ぐらい入れるべきといって
気付かぬうちに実現していましたが・・・これではKIFAに繋がらない。
定期的にKIFAからお知らせが来て、困ったらKIFAに相談して!というメッセージが無いんです。

市内在住外国人の9割以上近くは15歳~64歳のまさに現役世代
ちゃんとこの方々が文化や言語のハードルを越えて地域と連携できれば
小平市にとっても大きなメリットがあります。
他市では外国人の方々が「防災リーダー」になる仕組みや「自治会役員」をやっていたりします。

KIFA任せ、地域のボランティア任せではなく
小平市として、外国ルーツの方々との「共生」のリーダーシップを取ってほしいと要望しましたので
今後の動向を都度チェックし、提案を続けてまいります。

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