生活文教委員会:高校入試 英語スピーキングテスト

昨日は生活文教委員会が開催されました。
今回の議題は、都立高校入試に導入をされる
英語のスピーキングテストの延期・再検討を求める意見書の審議をしました。

学習指導要領の外国語編に記載されている目的によると、
「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、
積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、
聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。」とある。

この「話すこと」の能力を測るアチーブメントテストとして実施し、
その結果を小学校、中学校及び高等学校における英語指導の改善に活用するために、
スピーキングテストが導入されることとなりました。

本来は令和3年度入試から導入予定でしたが、コロナの影響で1年延期になり、
令和4年度の入試から導入されます。

タブレット端末・イヤーマフ・イヤホンマイクを使用し録音、
6段階評価の20点満点で評価がされます。
昨年プレテストも実施されて、特に生徒・保護者からの声は市に来ていないということです。

東京都中学校英語スピーキングテスト事業について

今回の意見書では、下記の懸念点により延期・再検討を求めるという内容でした。
①8万人もの生徒採点の公平性
②入試の配点で英語の割合が他教科より高くなるのではないか
③個人情報漏洩のリスク(1社が請け負うこと・過去の漏洩事故)
④家庭の経済格差が学力格差に繋がるのではないか

ただ、現在、都議会でも議論が本格化しており、予算審議中、
議事録を見ても、都の対応が今後出てくる見込みとなっていることから、
会派としては、小平市の議会としてはその動向を注視する必要があり、
都の状況が日々変化している現状で賛否採決をすべきではないだろうと考えました。

よって「継続」審査とする旨の提案をし、委員会内過半数で「継続」審査が決定しました。

知識だけでなく、ツールとして「使える英語」の勉強は大切で、
私自身も留学をしたときに、使える・話せることの重要性を痛感しました。
語学の勉強をすることは、知らなかった世界を知るきっかけとなり、
個人的に非常に重要だと思っています。(写真はカナダ留学時のクラス写真)

得意・不得意は当然あるものと思いますが、子どもたちにも、
英語を「話す」ことにチャレンジしてもらい、そのチャレンジの成果をきちんと評価する機会があって、
それを自信に様々な国の人々と交流してほしいと思っております。

都としても懸念点の改善に引き続き取り組んで頂き、
誰もが安心してテストに臨める環境をつくっていただきたいので、
引き続き、都の状況を注視してまいります。