視察「介護食を美味しく デリソフター」
加齢や障がい等で咀嚼が難しい方や、お口の中に課題を抱えている方でも、みんなと同じものを食べたい!
お祝いの席や外出先で、自分だけ違うメニューだったり、自分だけ家に帰って食事をしなければならなかったり・・・
一人だけペースト食ではなく、同じものを一緒に食べる喜びを。
そんな想いを実現する最新家電「デリソフター」について勉強をさせて頂きました。
私も重度障がい者支援施設でボランティアをしていましたが、
固形のものが食べられる方々は、食事の時間をとても楽しみにしている一方で
ペースト状のものしか食べれない方は、食事の時間も嬉しそうではなく、
様々なものが混ざった原形も分からない食事は「おいしそう」とは思えないものでした。
そして、その食事を用意する手間もかかっていて、支援者の負担は大きいと感じていました。
デリソフターは、特殊なカッターで食材に細かい穴を空け、炊飯器のような家電に入れスイッチオン。
面倒な手間なく、力も必要なく、調理することができます。
数分で出来上がると、見た目も味もそのまま。
ただ口に運ぶと噛まなくても溶けるように柔らかく、まるでペーストを食べているよう。
歯を使わずに歯茎でつぶして飲み込むことができます。
かたいブロッコリーや唐揚げも、驚くほど柔らかくなりました。
これからは「食のバリアフリー」が重要で、
生きるための最低限の支援ではなく「幸福度」を上げる支援が必要。
どんな人にも「食べる喜び」を感じてほしいという、優しいケア家電でした。
また、防災の観点でも、乾パンをはじめ非常食は固いものが多く
支給されても食べれない高齢者・障がい者・乳幼児がいることも指摘されていますが
そんな時に、避難所に1つでもこの家電があれば、役立つ可能性が。
また、例えば透析患者さんは1日に採れる水分量が決まっていますが、
ペーストだと水分を多く使うため、すぐにその上限に達してしまうようです。
そんな時にもデリソフターは高圧力と蒸気で柔らかくするため断然水分量が少なくて済むとのこと。
ただ、現状一部の自治体でしか補助がなく、使いたくても使えない方も。
行政としても「日常生活用具」の補助金対象に出来ないか、
また、京都では始まっている地域の飲食店と提携うぃ進められないかは検討・要望をしていきたいと思います。
*視察を企画いただいた、矢口町田市議、ありがとうございました!!