生活文教委員会 行政視察3日目(愛知県半田市)
行政視察最終日は愛知県半田市にお伺いして
「部活動の地域(民間・地域団体)移行について」お話を伺ってきました。
少子化に伴う部員減少や部の統廃合の課題が見えてきたこと、
指導者を兼ねる教員の過剰な負担が問題となってきたことを受けて、
国の方針として休日の部活動は学校中心ではなく、
民間や地域を運営の中心にする方向性が示されています。
2023~25年度を改革集中期間として、各自治体で推進計画等を策定し、
まずは休日から、出来るところでは平日の部活動についても民間・地域で行うこととなる見込みです。
半田市ではなんと平成14年から原則土日祝に部活動は行わず、
スポーツ(部活動)する場合は地域のスポーツクラブで活動することにしたとのこと。
学校が週休2日制になったことから、土日祝は子どもたちを地域・家庭に返し、
生活のゆとりを確保するという方針だったようです。
中学校区に1つずつスポーツクラブができて、
希望者はスポーツクラブで部活動を行うとのこと。
学校の体育施設と兼ねているスポーツクラブチームの施設は立派なもので、
体育館のみならずテニスコートやトレーニングルーム、お風呂までありました。
活動環境としては大変整っており、普通の学校にはない特殊なスポーツクラブもあり
地域移行へのメリットを感じることが出来ました。
ただ、保護者からの会費を徴収することへのご意見、
指導する人材確保の難しさ(結局教員がスポーツクラブで教えることになってしまった)
高校の内申点の関係等、様々課題があるとのことも教えていただきました。
現在は土日祝に部活動を行うかは学校長の判断になっていることも教えて頂きました。
今まで当たり前だと思っていた学校での部活動。
よく考えれば、【無料で】学校の無い土日祝も先生が指導してくれて、
技術だけではなく規律も教えてもらえたことはとても有難いことだったんだと考えさせられました。
小平市でも地域移行の推進計画をつくる必要が出てくるので、
課題をどうクリアしていけるか、教員の負担軽減と部活動の充実をどう実現できるか、
今回の視察を参考に考えていきたいと思います。