本会議 一般質問① こどもの不当な連れ去り防止のために

一般質問を2問行いました
今回は市民の皆さまからいただくお声から、2つのテーマで質問を行いました。
まず1問目は「実子連れ去りの防止」について。
議事録を読む限り、小平市議会で同様の質問を取り上げた議員はいないようで
初めて問題提起をさせていただきました。

きっかけは私が議員になってから今までに4名のご相談があったこと。
ある日突然に別居中の有責の配偶者が親権獲得を有利にするために
実のこどもを連れ去ってしまい、勝手に監護者になってしまう課題。
連れ去られた一方の親はこどもがどこにいるかも分からない、会えない
何よりも可哀そうなのは親と分離をされてしまうお子さんで見放された気持ちになる。
場合によっては連れ去りの正当化を主張するために虚偽DVや虚偽の児童虐待を訴える方もいて
連れ去られた方はそのレッテル、偏見に苦しむことになります。
こんな悲惨な状況が実際に市内で複数件起きていることに衝撃を受けました。
そしてご相談を受けて、基礎自治体である小平市として出来ることがある、
また自治体が不当な連れ去りに加担してしまう可能性もある、ということを知り質問しました。

まずは小平市内の実子連れ去りの件数・相談件数を聞きました。
市の答弁としては「件数は把握していない、相談は受け付けていない」とのこと。
相談があっても警察を案内するという、全くの他人事。
まずは問題を把握してほしい、そして「こども家庭支援センター」でも相談受けるよう要望しました。
またDVについてのページでの市の相談窓口は「女性相談」のみ。
これでは男性の被害者は相談しにくく、相談のハードルが全く違います。
ここは質問後に早速「男性のための悩み相談」ページのリンクをつけていただきましたが
本来、市の相談窓口が「女性相談」だけであることが問題のため、この改善も求めております。


次に保育園の転園・退園を勝手にされてしまう問題。
今小平市の転園届・退園届はどちらか一方の親のみで届出が出来てしまいます。
つまり、連れ去った方の親が勝手に転園・退園させることも可能な制度になってしまっています。
他市で例えば近隣では武蔵野市、23区内でも文京区、江戸川区、杉並区等でも
双方の署名のフォーマットに変わってきています。
ここも、こどもの福祉を考えての対応を要望いたしました。
さらに小・中学校で呼ばれる名前(通称)についてもどちらか一方の親のみで変更できることも問題提起。
この通称使用の各学校に任せていて、ガイドラインも基準もないとのこと。
教育委員会に相談がきたら教育委員会が判断するとのことならば
事情をよく聞いた上で判断する機関だけでも統一すべきと指摘しました。

最後に基礎自治体として不当な実子連れ去りを防ぐ具体策必要では?と質問しました。
「防止対策は大切であると考えている」と答弁だったので、じゃあ大切なら何するの?と聞きましたが
これに対する答弁が誰からも無く、議会が一時休憩に。。
そんなに難しいこと聞いていないのですが・・・
結果的に、警察や児童相談所、弁護士などへの相談を案内していくとの答弁。
これは防止対策は大切であると思っている市の答弁ではありません。
共同親権の導入が迫っている中での準備も国の動向・指示待ちの姿勢が明確になりました。
最後まで何もやらない、関係ないという姿勢を貫いた市の対応が大変残念でしたが
質問を見た複数の方から、「この問題知らなかった」「何かすべきだよね」という言葉をいただきました。
今回の質問に際して、同じ日本維新の会の梅村みずほ参議院議員と
中村はるき大東市議会議員に大変お世話になりました。
このご縁から超党派の議員連盟「別居・離婚後の親子関係を考える地方議員の会」にも入会しました。
今回は私の力不足で課題解決まで至らず相談者の皆さまには申し訳なかったのですが
先進事例も学びながら、今後もこの課題に向き合い取り組んでまいります。