本会議 一般質問②これからの選挙管理委員会のあり方について
2024年度が始まって最初の6月議会では3件の一般質問を行いました。
(1) 官民共創による持続可能なまちづくりを
(2) これからの選挙管理委員会のあり方について
(3) 市内保育園における保育の質向上の実現のために
2件目の選挙管理委員会の在り方について。
これは予算・決算の特別委員会では都度指摘をしてきましたが
市民の方から「投票率の低さ、どうにかならないの?」「選管って何してるの?」
というお声をかなり多くいただくので、今回はテーマにして取り上げました。
まず選挙管理委員会って活動してる?全然見ないんだけど・・・というお声を受けての質問から。
選挙管理委員には「月額制」で月70,000円、年840,000円が支払われています。
毎月1回の定例会と、場合によって臨時会や啓発活動で、不定期だけど月額です。
また年間どの程度活動時間があるかというと、昨年実績で約95時間。活動回数でいうと46回。
つまり1時間あたり約8,800円、1回あたり約18,000円が支払われていることになります。
個人的に、民間の感覚で言うと「高すぎない?」なんですが。
今回金額の妥当性も訊きましたが、明確な根拠は無く・・・
不定期での招集であれば、活動した日だけ日当で払われるべきだとも指摘しました。
(実際に、新宿区・千代田区・大阪市・千葉市・吹田市でも日当制になっています)
とにかくまずは見直し・検討の俎上にあげてほしいと要望いたしました。
一方で、選挙管理委員会の活動が明確に見えれば、この金額が妥当だよねと判断できますが
選挙管理委員会のHPには会議議事録が公開されていません。
教育委員会等の他の同じ行政委員会は公開されているのに・・・です。
他の自治体も見てみましたが、詳細に公開されている自治体も多数あります。
これではどんな議論があって、委員がどんな判断をしたのかもわからない。。
こちらは比較的前向きな答弁があったので、課題を整理の上「公開」に向けて早急に進めてほしいと伝えました。
最後にここがメインですが、投票率向上について。
直近の小平市の選挙投票率は、市議会議員選挙で44.78%
市長選挙に至っては40%にもいかない39.2%です。
そして大きな問題は、具体的な目標もないままに啓発活動を行っていること。
これにも数十万規模ですが、市民の税金が使われているのに、効果検証も無いままに続けられています。
お金をかけて「啓発」するからには、啓発の効果が見えないといけないと考えます。
特に課題となっている若年層の投票率向上についても「重要な課題と認識している」と言いながら
結局特に対応はしていないことも明らかになりました。
もちろん、小・中学校での模擬投票も大切です。
しかし、それと同時に「今投票権」を持っている若者にも関心をもってもらう即効性のある施策が必要です。
例えば・・・・・・
予算をあまりかけずに出来るところで「投票済証」の工夫。
Instagram等で拡散してもらえれば、市民一人一人が広報担当として発信してくれるんです。
大学生等にデザインしてもらえれば、一つの選挙に関心をもつきっかけにもなります。
※先進事例は多数あります。小平市の投票済証と比較したら一目瞭然・・・
小平市の現状の投票済証がこちら・・・
加えて、府中市では「若年層向け投票率アップアイディア募集!」と市民からもアイディアを集めています。
本来は高い報酬をもらっている選挙管理委員の皆さんでアイディアを出して
いかに選挙に関心をもってもらい投票率を向上させていくかを検討するのが筋だとは思いますが
「若い人の感覚がわからない・・・」というのであれば募集するという手段も有効です。
受け身の仕事ではなく、よりよいまちづくりのための仕事をすべきです。
しがらみが無いからこそ、今回は踏み込んだ質問をしてみました。
今年度は選挙管理委員会の体制変更が多くある年です。
これを契機と捉えて、体制の見直しと同時に風土見直しもしていくべきと強く要望しました。
そして皆さん、7月は都知事選挙もあります。投票に行きましょう!