骨格予算・肉付け予算とは?

議員になって初めての議会。そこで飛び交っていた専門用語(?)の中に「骨格予算」「肉付け予算」というものがあります。
最初はなんのことかわからなかったのですが、知ればなるほど!と、予算の組み方も工夫がされていることがわかりました。

■そもそも予算とは?
市では、1年間でどのくらいの収入があって、その収入をどの分野にどの程度使うかを予め決めておかなければなりません。
市議会では、市が作成した予算案が具体的にどのような内容か、どのような効果があるのか、本当に必要なのか等を質問をしながらお金の使い道が適切かどうか審査をして、議会での議決で予算を決定します。

■予算の種類
・当初予算:4月1日~翌年3月31日までの1年間で使用する予算で、年度が始まる前の3月の定例会で決定します。
・補正予算:当初予算で決めたものの、社会の状況の変化等で予算が追加で必要になってしまうことがあります。その時に出てくるのが補正予算です。こちらも市議会の議決が必要なので、補正予算が編成されるときには「臨時会」が招集されます。

*今年度、小平市では現時点ですでに第3号まで補正予算が可決されて、いま第4号の審議をしているところです。
昨年度・今年度は特に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対応等で補正予算が多くなっています。

■いわゆる骨格予算と肉付け予算とは?
今、小平市で検討をしているのが、いわゆる「肉付け予算」というものです。肉付け予算に対するのが「骨格予算」です。
これは今回は4月に市長選挙があったため、3月の時点で当初予算を決める際に、
「新市長が誰になるかによって、予算の使い方が変わってくるため、誰が市長になっても必ず使う予算だけ決めておこう!」というもの、この当初予算のことを「骨格予算」とも言います。予算の骨組みだけは決めておくということですね。
継続に使っている経費やすぐにでも予算化しないと市民生活に影響が出てしまう経費の分は「骨格予算」となります。

そして市長選挙が終わり、市長が決まったところで、骨に肉をつける「肉付け予算」と言われる補正予算が出てきます。
これは政策的経費と言われて、市長がこの政策を進めたい、この分野に力を入れたい、新しくここに予算をつけたい等、市長の想い・カラーが反映された補正予算です。
どこに追加で肉をつけるかは、当選した市長がある程度決められるということですね。

まさに今検討している第4号補正予算がこの「肉付け予算」と言われるもので、この審議で様々な意見が出ているところです。
新市長の想い・・・
6月の議会での議決がされ次第、またご報告させていただきます。