視察 「東村山市 連続立体交差事業」
昨日は会派にて、鉄道と道路の連続立体交差について
実際に事業を開始している東村山市さんにお伺いし
事業化までの経緯とその後のまちづくりの具体的なお話をお伺いしました。
小平市内でも西武線の踏切に関わる渋滞等は長年の課題です。
開かずの踏切で道路は渋滞。バスも定刻通りに運行できず
救急車や消防車といった緊急車両の通行にも支障をきたしています。
踏切に関わる課題の解決策の一つが、鉄道と道路の立体交差化です。
鉄道の線路を高架にする、または地下化することで、踏切自体を無くすという方法で
道路と鉄道が交わる部分を立体的に交差させるため、「立体交差化事業」と言います。
東京都の「踏切対策基本方針」において、田無~花小金井間は検討対象区間にはなっているものの、
事業決定はしておらず、なかなか進んでいないのが現状です。
市は「まちづくりの機運の醸成」を進めなければならないというのですが、
その為の主だった動きが無い現状。そもそも何をもって機運の醸成というのかもよく分からない・・
そこで、小平市よりも早く事業決定した東村山市さんにお話を伺いに行きました。
実際に事業決定に至るまでの経緯や、事業決定後の市の動き、
詳細な高架化の工事工程まで丁寧に教えていただき、視察時間2時間以上。大変お世話になりました。
今回わかったのは主に下記の点。
■東村山市では事業決定のかなり前の段階から
市が呼び掛けて地元の自治会・商店会・その他地域団体を巻き込んだ「協議会」を設置。
そこでまちづくりの「基本構想」を完成させていた。
■「まちづくりの機運」は立体交差化の決定後、具体的なイメージが出来てから、
そのイメージを前提として、どうまちづくりをするかを検討する中で高まってきた。
■予算については、基本的には市債。
事業決定後は、基金をつくってある程度の予算を取っておけるようにした。
事業費としての市の負担は全体の約13%(4.5kmで94~95億円ぐらい)
■高架化によるメリットとしては踏切除去などの交通対策のみならず、
まちの賑わいの創出等のまちづくりのメリットも大きい。
もちろん費用も期間もかかることではありますが、だからこそ少しでも早く着手すべきです。
東村山市さんからお伺いした知見を小平市に生かしていけるように
具体的な提案をしていきたいと思います。