昨日は小平市内にある「カラムンの森こどもクリニックさん」にお伺いしました。
こちらのクリニックさんは新小平駅の近くで2020年4月に開院。
小児科クリニックですが、乳幼児健診や作業療法、心理相談にも対応されています。
地域に密着した人気のクリニックさんですが、なんと今年4月より
「オーレスコーレ」という医療連携型のフリースクールをオープン予定とのことでお話を聞きました。

令和4年度末時点での小平市内の不登校児童・生徒数は
小学校：191人、中学校：270人で年々増加傾向です。
（一般質問で取り上げたレポートはこちらから：6月一般質問①）

不登校の児童・生徒が増加する一方で小平市にはフリースクールが無いという課題がありました。
今回フリースクールができることで、市内で通える子どもたちの居場所ができるだけでなく
このフリースクールがすごいのは「医療連携型」であること。
つまり、不定期ですが医師による診察を受けながら
医療的見地と教育的見地の両方からお子さんを見てもらえる環境があります。

私も不登校の経験があるので分かりますが、不登校対応に医療との連携は必須。
実際に不登校になったきっかけは、原因不明の腹痛からで、病院をたらいまわしにされ
何度も検査をして、いろんな病名をつけられ、結局心の問題だとわかるまで長期間かかりました。
そして病院と学校の板挟み状態で、家族にもとても苦労をかけた経験があります。
経験したからこそ、この重要さが良くわかります。

そしてこのクリニックさんの更にすごいところは
学校や地域との連携を大切にされていて、訪問支援も行えるとのこと。
所属する作業療法士さんが引きこもりのお家や不登校の子の在籍校に訪問する機会も
予定されているようで、一人一人を大切にする姿勢が伝わってきました。

心や身体の医療的な知見からも学校に行けない、行きずらい子どもたちに寄り添ってくれる場は貴重です。
実際にクリニックの中も見学させていただきましたが、
子ども目線の工夫がたくさんあり、作業療法スペースも充実していました。
神経発達症についても丁寧に教えていただき、理解を深めることができました。

学校以外の子どもたちの居場所も重要になってくるので
こういった事例を学び今後連携させて頂ければと思います。
本視察を受け入れていただき、貴重な機会をありがとうございました！

■カラムンの森　オーレスコーレ
https://karamun.tokyo/oleschole.html