視察「杉並区 児童養護施設 小百合の寮」

熊本から東京へ戻ってきた翌日は、杉並区の児童養護施設への視察に参加してきました。
熊本で学んだその先、施設に入った子どもたちがどう生活して自立していくかを学びました。

なかなか児童養護施設の中に入ってお話を聞ける機会はないので
実際の園の様子や、生活している子どもたちの様子を間近に感じる貴重な視察となりました。

まず社会福祉法人カリタスの園小百合の寮さんは家庭的な施設を目指して、
いくつかのユニットに分かれて子どもたちが生活しています。
そのため、施設ではなく我が家に帰ってきたような安心感があるとのこと。

そして児童養護施設の中でも珍しい「コモンセンスペアレンティング(CSP)」という
アメリカ発祥のプログラムを取り入れた施設でもあります。

CSPは子どもの行動に着目して向き合う方法で
子どもの褒め方や社会的スキルの身に付け方等を学び実践するものとのこと。
職員の皆さんがこのCSPを学んで、子どもたちとの接し方に活用していて
このプログラムを基本に子どもと接することで効果を実感されているとのお話でした。

また第三者による「利用者調査」を定期的に行っていたり
適応行動をとれたらポイントが貯められるような仕組みをつくって
問題行動と適応行動を子どもたちに教えているとのこと。
(ポイントが貯まった子の特権は、スタッフと1対1でお菓子づくりが出来ること等と聞いたときには
胸が締め付けられる想いがしましたが・・・)

施設に来る子どもたちの入所理由として「虐待」された子ども
年々増えてきている傾向であるとの話もありました。

親が追いつめられない、負の連鎖を生まないために出来ることは何か…
そして、こういった施設も重要ですが、里親・特別養子縁組等の制度の周知・活用も
より検討していくべきだと感じました。
更に調査をして具体的な提案にしていきたいと思います。