災害時 翻訳シミュレーション
小平市国際交流協会(KIFA)で行われた「災害時翻訳シミュレーション」に参加してきました。
外国人の方の中には、地震というものを体験したことの無い方や、
日本に来て間もないため、日本語での災害情報を理解しにくい方もいます。
小平市国際交流協会は、災害時には「KIFA 災害時外国人支援センター」として、
市の情報を翻訳したり、各避難所で外国人の方の支援にあたるボランティアを派遣する協定を市と結んでいます。
そこで、実際の翻訳の訓練を、リアル・オンラインのハイブリット形式で行いました。
■震度5強の地震が発生。停電していてコピー機が使えない状態と想定。
■市の災害支援センターから多言語化の要請がくる。
■KIFAから登録ボランティアへ連絡が入り、ボランティアがKIFAに参集。
■災害情報を4言語翻訳するために書き写し、それぞれの言語担当が順に翻訳。
■翻訳したものを掲示板に貼りだす。
実際にやってみてわかったのは、まず緊急時の混乱の中で情報を正確に伝える難しさ。
特に、時間・場所等の情報は間違えてはいけない中で、
アナログで行うと、かなり手間がかかり、間違えのリスクも高いこと。
そして、掲示についても、ジャンルごとにまとめないと、とても見にくいこと。
次々に入ってくる情報をただ貼るだけでは、重要な情報が届きにくくなってしまうこともやってみてわかりました。
私は翻訳までの技術は無いので、今回はひたすら単純作業をさせていただきましたが、
翻訳ができて、災害時にボランティアをしてくださる市民の皆さんの存在の有難さ。
この翻訳に加えて、各避難所にもボランティアを派遣すると大変な人数になってしまいます。
外国人の方にダイレクトで情報が伝わるメールやSNS等の運用の仕組みや、
誰でも外国人の方を受け入れられるようなマニュアルの作成等、課題は山積みということも改めてわかりました。
実際にシミュレーションをしてみてわかった課題については、
いち早く改善して、いつ起きるかわからない災害に備えていきたいと改めて感じました。
↓今回参加した人に配られた参加証。こういったものがあるとモチベーションも上がりますね!
以前の一般質問でも、ほとんど進んでいなかった災害時の外国人対応部分。
今後も継続して確認・提案をしてまいります。
*シミュレーションの中でご紹介があった「自治体国際化協会(クレア)」の
災害時多言語表示等をまとめたホームページがあります。
マニュアルの他、避難所で使えるツールもありました。
自治体国際化協会 災害時の多言語支援