令和5年度予算から見えてきた小平市の課題
先日、最終日となった小平市議会3月議会最終日では
小平市の令和5年度予算についても議案として上程され
私は予算案に反対の立場を表明しましたが、賛成多数で可決となりました
予算の審議の中で見えてきた課題・反対の理由
そして本日から施行される令和5年度の予算の主な内容についてご報告をいたします。
主な反対の理由・小平市の課題
■自主財源確保について
・ふるさと納税に関しては黒字化にはほど遠いというよりも、目標設定があまりにも低い。
具体的な取り組みについても市報やHPや商工会・JAとの連携などもはや現状維持と言わざるを得ない。
・市長公約の「トップセールスによる企業誘致」への具体策がない。法人市民税の数値目標もない。
■行政のICT・DXについて
・依然として職員のテレワーク可能なPCの台数は各課30台のまま。
このことから業務改善効果の試算はできず、業務改善効果の目標も見えてこない。
・CIO補佐官などの外部人材登用、Wi-Fi導入についても、長期間検討をし続けた末に、
時期を逸したことで実現が難しくなってしまったということも明らかに。
・市民が来庁しなくて良い市役所に向けた環境整備に市独自の取り組みがほとんどない。
■防災・防犯・危機管理について
・『令和5年度中にすべての避難所にマニュアルを整備する』といった目標すらも掲げられない。
現場に丸投げの状態で、小平市として市民の生命を守るという意識が全く感じられない。
・福祉避難所マニュアルも現状として一ヶ所も出来ていない。
・令和5年度も防犯カメラの設置については進捗が見られない中、
公園の防犯カメラの設置に至っては、「自由が制限される」という答弁まで。
■こども子育て施策について
・市独自の子ども・子育て施策にかかる市長の答弁は、小学5学年移動教室、女性SNS相談、学童のICT化のみ?!
・ヤングケアラー支援についても判断を都や国に任せきり。
啓発活動も都のマニュアル等で行うなどに留まり、市で実態調査は行わないとしている。
■都市開発・公マネ・市民協働について
・中央エリアの再整備について企業に丸投げの状態であり、
事業を通じたまちづくりへのビジョン、目指す経済波及効果等、具体的な回答も無かった。
・西武新宿線の鉄道立体化についても、令和5年度もPRや調査が中心の予算
■教育について
・教職員は2つのOSや端末を取り扱わなければならず負担が従前に比べ増している現状。
働き方改革とGIGAスクール構想による効果を最大限引き出すためのソフト・ハードへの投資が見られない。
・国の配置基準から大幅に足りていないICT支援員に代わるデジタル利活用支援員も更に減員
・令和3年度の教職員の年間の所定外労働時間の最長は1419時間、月平均118時間ということへの改善の施策が乏しい。
その他にも、様々な面で市の「消極的」「現状維持」の姿勢が見られる予算案でした。
この先の小平市を見据えた時に十分な予算のかけ方ではないと判断しましたが、賛成多数で可決となりました。
令和5年度予算の詳細については、下記のHPよりご覧いただけます。