川口市へ多文化共生の先進事例を視察に

12月議会にて筆頭紹介議員(市民の方が議会に要望を出す時に賛同する議員の代表となること)として
小平市で多文化共生のプランを策定すべきとの請願をサポートさせていただきました。
その時のレポートはこちらから⇒可決!小平市で多文化共生プランの策定を求める請願について
では実際に先進事例の自治体を調査しようということで埼玉県川口市へ視察へ。
埼玉県川口市は在留外国人割合が新宿・江戸川に次ぐ全国第3位
人数にして約4万人(市内人口の7.1%)という自治体です。

そういった背景もあって「多文化共生施策」についても充実しており
今回は川口駅前にある「かわぐち市民パートナーステーション」へお伺いして市担当者のお話を聞きました。

 

もちろん市独自のプランもありますし、外国人相談窓口に外国人相談員を配置したり
テレビ電話での多言語対応、生活ガイドブックの発行や外国人向けポータルサイト等
言語や文化の違いによるハードルがあっても
一緒に川口市に住む住民として生活しやすくする工夫がたくさんありました。

 

特にポータルサイトのつくりは素晴らしく、ゴミ出し・保険・防災といった分野の市の事務のみならず
警察や消防、自治会等の情報にもアクセスできるようになっていて、情報はわかりやすい!
外国人のみならず、日本人にもわかりやすい情報提供まで学ばせていただきました。

  

そんな川口市でも、それでもまだまだ課題は多いようですが
担当職員さんの熱意と、川口市が目指す姿は
「共存」にとどまらず「共生」することなんだという言葉が印象的でした。

やはり多文化共生の包括的なプランと専任職員の配置
日本語教育の充実(特に学生)は喫緊の課題です。

その後は外国人住民が6割と言われている「芝園団地」の自治会さんのお話をお伺い。
案内掲示には中国語が併記されていて、ルールがわかりやすいようになっています。
こういった取組みをしてから、マナー違反は確実に減ってきているとのこと。
実際に団地の中を案内していただいて、過去からの経緯や
どのように外国人住民の方も自治会活動に参加しているかといった事例を学ばせていただきました。

 

現在自治会の役員8人中5人は外国人の方とのこと。
外国人家庭の自治会加入率は高くないけれど、自治会のお祭りには多くの方が参加するようです。
そして今団地の空室化・高齢化は全国的に課題になってきている中で
芝園団地ではほとんど空き室は無い状況が続いているとのこと。
新たな住民として外国人の方というのも、今後増えてくることだと思います。

 

 

これから小平市内でも外国人住民の人数は増えることが予想される中で
前もって受け入れの体制を整えておくべきことを学びました。
まずは既に起きている課題や請願の趣旨の実現に向けて
今回の視察を参考に小平市でもできることを実行していきたいです。