福島第二原子力発電所の視察へ

福島県富岡町に東京維新の会有志メンバーとともに
身を切る改革として議員が報酬(歳費)をカットし積み立てたお金を寄附金としてお渡しに。

富岡町への寄附金贈呈式と意見交換、町内の視察のレポートはこちら。
そして地元の新聞にも取り上げていただいたようです。

 

原発事故の放射能の影響で未だ帰還困難区域が残る富岡町を視察後
「福島第二原子力発電所」の視察をさせていただけることに。

福島第一原子力発電所の事故は当時も衝撃的なものでした。
東京電力HDが公表している「福島第一原子力発電所事故の経過と教訓」はこちら。
https://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/index-j.html

第一原子力発電所はすべての外部電源が使用不可になり
電源の喪失により「冷やす」系統を運転・制御できなくなったことが主な事故の原因でしたが
福島第二原子力発電所は一部の外部電源が使用可能だったことで事故を免れました。

実際にお伺いすると入口は物々しい様子でバリケードが張ってあり
視察には金属探知機・身分証の提示・本人確認等、入国審査のように厳重なチェックがあります。
核セキュリティの万全の体制がとられていることもよくわかりました。

そして震災当時の写真と実際の現場を見比べると
想像以上の場所まで津波が来ていたことがわかり、職員の皆さんの懸命な活動で
電源を準備し(人力でとても重い電源ケーブルを9Km繋ぎ)
ご自身の家も被災している中で発災から数日はほとんど寝ずに対応をしていたということもわかり
当時の壮絶な現場の様子を教えていただきました。

 

現在は44年後の完全廃炉に向けての取組み準備を行っているとのことで
原子力発電において重要な窒素装置をいち早く撤去した跡地を見ても廃炉への覚悟を感じました。

また使用済核燃料を保管する「キャスク」についても教えていただきました。
(使用済燃料の輸送や貯蔵に使われる専用の容器のこと)

まだまだ廃炉までは時間がかかりますし、この事故の教訓を私たちは学ばなければなりません。
一方で職員の皆さんが仰ったお言葉で
「生まれ育った町で当たり前のようにあった原子力発電所。
そこで長年勤めてきた者の責務として廃炉まで全力で取り組む」というのは心に刺さり
世間では様々なご意見があることを承知していますが
ただ批判する、ただ不安をあおるのではない今後どうするかといった視点が重要なことを学びました。

大変貴重な機会ととても丁寧にご説明いただき、職員の皆さんの誠実さが伝わってくる
視察となり、心から感謝しております。お世話になった皆さま、ありがとうございました!

最後は参加メンバーで福島の地元の食材を使ったお料理を堪能。
処理水の風評被害が叫ばれていますが、そういった根拠のない風評が無くなることを願い
大変美味しく福島の地元食材のお料理をいただきました!

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ちなみに、東京維新の会としては原子力発電については下記の政策を掲げています。

・世界的なエネルギー価格高騰や、ウクライナ危機等によるエネルギー安全保障の観点から
安全性が確認できた原子力発電所については可能な限り速やかに再稼働します。
長期的には、エネルギー安全保障確保や脱炭素社会実現とのバランスの中で
既設原発で老朽化したものについては市場原理の下でフェードアウトさせます。

・.東京電力福島第一原発事故の教訓を踏まえ、原発の再稼働に係る国の責任を明確化すると
ともに、高レベル放射性廃棄物の最終処分等に係る必要な手続きを明確化するため
①原発の稼働に当たっての政治主導の明確化、②避難計画への規制委関与の法定、
③原子力損害に係る国負担の明確化、④最終処分施設等の確実な整備のための手続き法制の整備
を柱とする「原発改革推進法案」の制定を行います

・わが国の原子力人材の確保を図るためにも、米国と共同研究している小型原子炉(SMR)や
有毒性を低減する高速炉など、安全性の高い次世代型原子炉の実用化に向けて研究開発に取り組みます。

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