視察:つくば市シームレス教育

先日はICT教育の先進自治体として有名な
「つくば市」さんのオンライン視察を会派で行いました!

つくば市教育大綱では、つくばの教育が目指すものが明確化されており、
教職員の皆さんにも浸透していることがよく分かりました。

なぜつくば市の教育実現には学習者用端末が必要なのかを考える
「GIGAスクール構想のための〇〇」ではなくて、
「目的達成のためのGIGAスクール」なんだという言葉が印象的でした。

環境面の整備においては
「つくば教育クラウド」でネットに繋がっていさえすればどこからでも一緒に学べる仕組みがあり
自宅からはもちろん、病院内でも同じ教材で一緒に学ぶことが出来る。
もちろん学習履歴も残ります。
また、1人1台端末の導入時にネットワークの問題があったときには、
市長からすぐに指示があり課題解決に至ったとのこと。

基本的に「教育委員会」は「市長部局」といわれる市長の下の組織からは独立した形をとります。
しかし、市長(部局)―教育長(教育委員会)が必要な施策のために
いかに連携・協力出来るかで、特にGIGAスクール構想実現等のスピードは違ってくると感じています。
(他の先進自治体の渋谷区等も連携の参考にしています)

そして驚いたのは、2012年からつくば市独自の教科があるとのこと。
その名も「つくばスタイル科」
産・官・学の共同で作成した教育プログラムで、次世代型スキルの育成を目的に
発信プロジェクト型学習を実施。
社会に出た時に必要とされるスキルが楽しみながら身につくような内容になっている印象でした。


つくば市は1977年に日本で初めてコンピュータ教育を開始し
50年近くのICT教育の知見がある自治体なので、
独自のデジタルノートがあったりと、すぐには真似できない部分も多くありますが
今回取組みの考え方や、課題へのアプローチの仕方等、様々学ばせていただきました。

つくば市様には、大変お忙しい中で受け入れていただき、感謝しております。

主体的で個別最適な学びを引き出すためのICT教育について
小平市としてはまだまだ課題が多くあるので、引き続き提案を続けてまいります。