公立不登校特例校 大田区みらい学園を視察

先日は大田区の三沢議員・調布市の澤井議員に企画頂き
公立の不登校特例校である「みらい学園中等部」に視察にお伺いしました。

不登校特例校とは・・・
学習指導要領の内容などにとらわれずに、不登校の状態にある児童生徒の実態に配慮した特別な教育課程を編成し、実施している学校。
文部科学大臣が指定する学校で、平成17年7月から文部科学大臣の指定により特別の教育課程を編成することができるようになっている。

令和4年現在では、全国に21校(うち公立が12校・私立が9校)あり
今回お伺いした「みらい学園 中等部」は公立の御園中学校を本校として、分教室という形を取っていました。

「学校に戻る」ことを目的とせずに、みらい学園(分教室)で卒業することや、
教育課程も決まっていることが、教育支援室(小平ではあゆみ教育)やフリースクールとも違うところ。

 
少人数で多くの大人が関わる、決め細やかな教育と居場所づくりが行われていました。

学校内も様々な工夫がありました。例えば下記のようなこと。
・職員室はガラス張りで、外から様子が見えるので生徒も話しかけやすい
・クールダウンを出来るスペースや部屋があり、個人のペースで参加できる
・メインの先生だけでなく、空き時間の先生も積極的にサポートに入る
・フリースペースはみんなが集える大きなテーブルや
みんなで使えるパズルなどコミュニケーションのきっかけが多い
・技能系授業(家庭科・技術・理科実験・音楽等)は一つの教室で出来るよう設備を完備
・キャリア教育が充実している
・毎日10分間の運動の時間などで、体感的な授業数が少なくなるようにしている
・個別学習の時間で、不登校期間で授業についていけない分はフォロー
(でも通常授業は、通常の進捗で進める)

 

また大田区では「登校支援コーディネーター」や「登校支援員」という役割もあり
不登校の課題に様々な仕組みで向き合っていることがわかり、大変勉強になりました。

私自身も中学の時に不登校を経験したので
「学校に戻らないといけない」というプレッシャーの大きさはよくわかります。
「戻らなくていい」公立の不登校特例校での落ち着いた学びの重要性を再認識しました。
教室に行ける日・行けない日があったりと、気持ちのコントロールが難しかった経験もあり
その状況を受入れてくれる、こういった先生がいる・環境があることは重要と改めて感じました。

「不登校特例校」設置も、不登校の子どもたちの選択肢の一つとしてできるよう調査・検討を進めてまいります。